指導者の声開く
田中 沙智子先生
「子どもたちが楽しそうに弾いているのを見ると、私も嬉しくなってくるんです」と笑顔で語ってくれた長崎県の田中 沙智子先生。そんな田中先生にとって、テキスト「ピアノスタディ」の魅力とは何なのでしょう。お話を伺いました。
弾くばかりじゃなくて、歌やリズム打ちなどの要素がふんだんに盛り込まれているんです。

大学を卒業して、すぐに自宅でピアノ・レッスンを始めました。自己流のレッスンを続けて3年が経った頃、生徒も増えてきてはいるけれど、もっと良いレッスンをしたいという思いがどんどん強くなってきました。そんな時出会ったのがPSTAだったんです。さっそく「指導法伝達講座」を受けてみたのですが、驚きや発見がたくさんありました。例えば、導入期のレッスン。私ははじめからドレミを弾かせていたんですが、はじめてピアノに触る小さい子にとっては簡単ではなく、どうしたらいいか悩んでいました。ところが「ピアノスタディ」では、弾くばかりじゃなくて、歌やリズム打ちなどの要素がふんだんに盛り込まれているんです。「これだっ!」って思いましたね。
すぐにレッスンに取り入れたところ、みんな本当に楽しそうなんです。歌やリズム打ちで下地ができるから、弾く時もそれまでよりずっとスムーズにいくんですね。それで、うまく弾ければまた笑顔。私は初めて教える子どもには、お母さんも交えて「音楽って楽しいんだよ」ということを必ず伝えていますが、それが実践できたのが何より嬉しかったですね。
今でも、色々なアプローチを学びたくて、毎月行われるPSTA指導者向けの講座には必ず参加しています。会場まで往復4時間以上かかるので楽ではありませんが、自分が頑張ると、それが生徒にも伝わるみたいなんですね。それで生徒が頑張ってくれて弾けるようになれば、私も生徒も一緒に喜べる。そう思うと、もっと頑張ろうって気になるんです。