指導者の声開く
伊福 佳子先生
「よかった!」こと
まず一番に言えることは、「楽しかった!」と笑顔で帰って行く生徒さんが増えたことです。
レッスンは週に1回の30分しかありませんが、その30分の間は、弾くことだけではなく、よりフレーズを注意深く聴いたり、歌ったり、私と分担して演奏したり、リズム打ちをしたりと様々な形態で進んでいきますので、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
読譜に苦手意識のあった生徒さんも、CDを聴きながら注意深く楽譜を見たり、歌ったりすることで、より楽しく自然に読譜力が身につくようになりました。
生徒の反応、変化などでお気づきの点
生徒さんの音楽に対する意識がより幅広くなってきたように思います。
例えば、音に対して「今の弾き方はこんな感じだった」とか、「次はもう少しこんな感じにしてみる」とか。自分の音をよく聴いていないと出てこないような言葉が増えてきました。
また、ワークブックに記載されている作曲家の年代図や、鍵盤楽器の歴史などにも興味を示す生徒さんがいらっしゃいます。そして、テキストに出てくる楽語に関しても、ワークブックに分かり易く説明されているので、生徒さんにもより身近に感じられるようです。
レッスンのポイント
幅広く総合的な音楽力が身についていくよう、生徒さんへの言葉がけにも気を配っています。
例えば、CDを聴いてくる宿題を出す時、ただ「この曲を聴いてきてね」と伝えるのではなく、「この曲、こんなフレーズがあるんだけど、すごく素敵だから、どんな風に感じたか今度のレッスンで教えてね。」というような感じです。
あとは、生徒さんの様子もよく見るようにしています。レッスンに来てくれた時、いつもと様子が違うと感じたら予定していたレッスンの進め方を変更することもしばしばです。
生徒さんがレッスンを終えた時「楽しかった。次もがんばろう!」と思って帰ってもらえるよう心がけています。