指導者の声開く
井上 友紀先生
「ピアノのレッスンというのは、教える人と習う人の呼吸がピッタリと合ってこそ活き活きしてくるものだと思うんです」と語ってくれたのは、大阪府の井上 友紀先生。そんな井上先生にとって、指導法伝達講座やテキスト「ピアノスタディ」の魅力とは何なのでしょう。お話を伺いました。
子どもたちの笑顔を見ていると、ピアノスタディに出会えて本当によかったと思います。

1年ほど前、レッスンに幅が出ればと思って「指導法伝達講座」を受けてみたのが、私にとっては大きな出会いとなりました。マニュアルをただ読むようなものではなく、先生の生きた体験談が満載の講座で、中でも「音楽は、人の心を幸せにするものなんです。だから、レッスンが終わった時に『楽しかった』と言われるのが一番大事。まずそこから入ってください」という先生の言葉は、今でも大切にしています。
「指導法伝達講座」を受けてすぐに、“とっても素敵な教材があるんです”と言ってお母さん方に集まってもらって説明会を開きました。私が曲を弾いてみると、「こんなきれいな曲だったら、子どもも練習するようになるし、私が聴くのも楽しいわ」と、どのお母さんも賛成してくれて嬉しかったですね。
実際に使ってみたピアノスタディは、心と心の触れ合いを感じるレッスンができる素敵なテキストでした。例えば「ゆめのくに」という曲。先生との連弾の曲で、生徒はドの音を弾いているだけなのですが、先生が弾くメロディに惹きこまれて、ドという一つの音を本当に大事にイメージして弾くんです。まるで夢の国に入っていくように。生徒の、一生懸命きれいに弾こうという気持ちが伝わってくる瞬間です。もちろん子どもたちの反応もよくて、レッスンが終わってから「楽しかった」という声がよく聞かれるようになりました。ピアノスタディは色々な要素が詰まっているのに、一冊一冊の量感が手ごろで、達成感が味わえるのも楽しいと感じる理由の一つなんでしょう。子どもたちの笑顔を見ていると、ピアノスタディに出会えて本当によかったと思います。