ひとくちコラム vol.31

ウィンナーワルツ | 手品師/ギロック

収載巻:レパートリーコレクションズⅠ

PSTA指導スタッフ 海川 千史

ギロック作曲の「ウィンナーワルツ」「手品師」は、子供のためのアルバム(Album for Children)に含まれている曲です。
クラシック音楽の大作曲家の曲で、子供や初心者に弾ける曲は数少ないのが、指導者の悩みの種ですね。
ドビュッシーの「子供の領分」、シューマンの「子供の情景」などは「子供」とついていても弾くのが難しすぎます。
カバレフスキー、バルトーク、などは子供が弾くための曲集を作曲していますが、同じ曲風で難易度がすぐ上がります。ピアノ教育者であったギロックは子供のために良い曲を探したはずです。無いので作ったのかな?
ギロックの良さは、一人の作曲家なのに、いろいろな曲風でバロックから近現代まで広く学べる点にある事でしょう。

「ウィンナーワルツ」は一般的なワルツとは違います。
3拍子の2拍目が1拍目寄りにつめられて、3拍が均等にならないように演奏されます。ウィーン訛りのある音楽なのでしょう。
またテンポも普通のワルツより速く演奏されました。感覚的なものですのでウィーンで暮らしてみないと理解できないのかもしれませんが、想像はしてみましょう。

「手品師」は「The Juggler」が原題ですので、マジシャンではなくボールなどを投げて技を見せる大道芸人のイメージに近いと思います。リズミックな感じで、情景描写として「芸」を良く表現しています。
コミカルなイメージは独特で、子供が喜ぶ曲です。

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