ひとくちコラム vol.15

ウィーンのソナチネ 第2番 イ長調 KV.439b 第1楽章/モーツァルト

収載巻:レパートリーコレクションズⅢ

PSTA指導スタッフ 持田 正樹

「6つのウィーンのソナチネ」第2番は、ピアノ協奏曲第23番 KV.488 第1楽章の冒頭に似ていて、生き生きとした瑞々しい音楽が魅力です。
実はこの曲、原曲は3本のバセットホルンのための曲なのですが、それをK.カウアーというウィーンの作曲家がピアノ曲に編曲したそうです。

モーツァルトがこの曲を書いた1783年の出来事を少し紹介してみましょう。
この年は、結婚したばかりのコンスタンツェとの間に第1子が生まれています。その1か月後、子どもを保母に預け、病弱な妻を連れてザルツブルクへ3か月間里帰りをします。
まず、姉のナンネルの誕生日祝いをし、友人、知人を訪問しました。毎朝ミサへ行き、散歩、射的、トランプ遊びなどに興じ、シェイクスピアの芝居などを多く鑑賞して過ごしていました。
その後ウィーンに戻ると、保母に預けていた子どもが腸閉塞で死んでいたことを知ります。悲しみにくれたモーツァルトはもう2度と生まれ故郷のザルツブルクに帰ることはありませんでした。

そのような出来事や心情を思うと、この曲の明るい響きにも感慨深いものがあります。

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