ひとくちコラム vol.10

ワルツ イ短調(遺作)/ショパン

収載巻:レパートリーコレクションズⅢ

PSTA指導スタッフ 海川 千史

ショパンの晩年、1843年頃に作曲されました。
ロスチャイルド伯爵夫人か、その令嬢のために作曲されたと思われます。自筆譜は1901年にロスチャイルド家からパリ音楽院に寄贈され、現在はパリ国立図書館に所蔵されています。出版はかなり遅れて1955年に出版されました。したがって1955年以前に出版されたショパンワルツ集の楽譜には収載されていません。
NEWピアノスタディ・レパートリーコレクションズでは原典版の楽譜が掲載されています。

音楽の構成は、自由な歌謡形式で、曲頭のテーマが少しずつ変化しながら何度も現れて豊かな表情を見せます。
ワルツ特有の4小節ひとまとまりの音楽は最後まで厳密に守られて全体の統一感を作っています。
ショパンの作品は演奏の難しい曲が多いのですが、この曲はロスチャイルド家の人のために書かれたためか、単純で演奏しやすく、それでいて音楽的に繊細なニュアンスを持たせた、ショパンの心遣いを感じさせる曲に仕上がっています。

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